=【 2005年9月29日 後場 】===================

■□■━━主な指標━━■□■
 ◎日経平均        13617.24(+181.33)
 ◎TOPIX        1428.13(+26.66)
 ◎東証一部出来高概算    36億0524万株



■□■━━市場の動き━━■□■
■売買代金3兆円超と過去最高、平均株価は181円高と続騰し1万3600円
回復
                      =東京株式市場・29日後場


 29日後場の東京株式市場では、上げ幅拡大の流れとなり、平均株価は新値追
い。
鉄鋼、銀行、自動車の主力株中心に外国人買いが継続し、現物株指数を押し上げ
た。
売買代金は3兆2835億円と過去最高。市場では、「きょうの福井日銀総裁

見(午後5時20分から)を控え、デフレ脱却期待が膨らみ、米系機関投資家

心に買い気が高まった。あす発表の8月鉱工業生産指数や、来週3日の9月日銀

観は織り込み済みと見られ、(公表後には)多少の利益確定売りも予想されるが

ブル(強気)・トレンドの基本線に変わりはない」(米国系証券)との声が聞か

た。平均株価は終値で前日比181円33銭高の1万3617円24銭と大幅続

し、01年5月以来の1万3600円回復となった。東京外国為替市場では、1

ル=112円台後半(前日終値は112円96銭)で取引されている。東証1部

騰落銘柄数は値上がり925、値下がり637。出来高は36億524万株と高

準。

 出来高トップの住金、同2位の新日鉄をはじめ、神戸鋼、JFE、中山鋼、東

鉄、大和工、丸一管などが新値圏で推移し、東証の業種別株価指数では値上がり

トップを維持。みずほが上場来高値を切り上げ、三菱東京、三井住友、りそなH

も上場来高値圏を保つなど大手銀行株も堅調。京都銀、千葉銀、武蔵野銀、スル

銀、大東銀、福島銀など地銀株にも新高値銘柄が続出した。三菱証が年初来高値

さらに更新し、野村、大和証G、日興コーデは新値圏を維持するなど大手証券株

引き締まった。日本興亜が新値追いの動きを強め、三住海上、ミレアHD、T&

HDが一段高に買われるなど生損保株も継続物色された。自動車株では、ホンダ

ダイハツが上場来高値を切り上げ、トヨタいすゞは年初来高値圏を維持した。

菱電、東芝は新高値を切り上げ、ファナックが新値圏を維持したほか、キヤノン

松電産が上値を追うなど主力ハイテク株の一角も引き締まった。NY原油先物

受け、帝石が高値更新となり、石油資源も新値圏を保つなど資源開発株も堅調に

移。新日石、昭シェル、東燃ゼネなどの石油株も新高値を切り上げた。大成建、

水建、鹿島などの大手建設株が年初来高値をさらに更新。ダイヤシテ、ゴールド

レが一時ストップ高に買われたほか、菱地所、URBANは新高値を切り上げる

ど不動産株も上伸した。三菱商、伊藤忠が年初来高値をさらに更新し、三井物、

友商、丸紅が新高値圏を保つなど商社株も引き締まった。ソフトバンク、ヤフー

もに年初来高値を切り上げた。個別では、チタン工がストップ高に年初来高値を

新し、値上がり率トップ。今3月期連結で最終22倍増益見通しの東洋通はスト

プ高比例配分。ハピネット日清紡ストップ高に買われた。あと、白銅、ツツ
ミ、
加藤製などが年初来高値を更新した。

 半面、日電硝子、旭硝子、板硝子などのガラス株は停滞し、三菱紙、北越紙、

本紙などの紙・パルプ株もさえない。個別では、阪神が利益確定売りに軟調に推

し、値下がり率トップのまま。6〜8月期連結で経常37%減益のパソナや、シ

クス、アイネスインボイスアイロムなども安い。