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=【 2005年9月28日 後場 】===================
■□■━━主な指標━━■□■
◎日経平均 13435.91(+125.87)
◎TOPIX 1401.47(+24.77)
◎東証一部出来高概算 33億2205万株
■□■━━市場の動き━━■□■
■先物交え主力株への買いが継続、平均株価は一段高で1万3400円回復
=東京株式市場・28日後場
28日後場の東京株式市場では、鉄鋼、銀行、自動車を中心とした主力株への
買
いが継続。指数先物主導の買いも交え一段高となった。平均株価は前日終値比1
2
5円87銭高の1万3435円91銭と大幅反発し、26日の年初来高値1万3
3
92円63銭を更新した。終値ベースでの1万3400円回復は01年6月8日
以
来。また、TOPIX(東証株価指数)も新高値で、01年5月8日以来の14
0
0ポイントを回復した。市場では、「お昼休みのバスケット取引はほぼフラット
で
相場への影響はほとんどなかったと見られる。相場が一段高したのは、TOPI
X
先物がけん引役となり、主力株への買いが加速したため」(欧州系証券)との見
方
が出ていた。東京外国為替市場では、1ドル=113円どころ(前日終値は11
2
円90銭)で取引されている。東証1部の騰落銘柄数は値上がり1102、値下
が
り468。出来高は33億2205万株。売買代金は2兆6915億円。
鉄鋼株が一段高。業種別値上がりランキングでトップ。出来高トップの住金を
は
じめ、新日鉄、日新鋼が新値を切り上げ。JFEHDは上場来高値を切り上げ。
神
戸鋼、東製鉄は上げ幅を拡大して年初来高値を更新した。
銀行株も大手を中心に買われ、業種別値上がり2位。ゴールドマン証が三菱U
F
Jフィナンシャルグループを目標株価172万1000円で投資推奨銘柄に新規
採
用した三菱東京が高値引けで上場来高値を切り上げ。りそなHDも高値引けに上
場
来高値を切り上げ。三井トラストが上場来高値を切り上げ、みずほも新値追いに
上
場来高値を更新した。三井住友も高値引け。今3月期中間期・通期業績の純利益
予
想上方修正を好感して新高値となったニチロは年初来高値圏を維持。日水、マル
ハ
本社とも高値圏を維持するなど水産株が業種別値上がり3位。損保ジャパン、ミ
レ
アHD、T&DHDが揃って後場に上げ幅を拡大するなど保険株が上昇し、業種
別
値上がり率4位。円安基調を好感した自動車株買いも継続。日産自、トヨタが年
初
来高値を切り上げ。今3月期連結営業利益の一転増益報道で前場買われたいすゞ
も
新値を切り上げ。ホンダも年初来高値を更新した。8月の国内生産、国内販売、
輸
出、海外生産実績の全4項目で35カ月ぶりに前年同月を上回り急反発した三菱
自
も上げ幅を拡大、出来高2位と活況。主力ハイテク株も堅調。松電産は上げ幅を
拡
大、シャープ、富士通は堅調を維持。次世代DVDの発売前の規格統一に挫折と
報
じられたソニーと東芝では、米ウィンテルが支持という東芝が年初来高値を50
0
円まで切り上げ。一方のソニーは安値圏でのもみ合いのまま。白物家電・半導体
事
業の縮小および今3月期連結最終赤字の2000億円への拡大が伝えられた三洋
電
は小安い水準でもみ合いに終始した。個別では、前日に村上ファンドの大量保有
が
分かった阪神がストップ高比例配分。米モトローラ社向けに携帯電話用高強度硝
子
の増産が伝えられた石塚硝が年初来高値圏を維持して値上がり率首位。海外での
相
次ぐ鉱山開発が報道された亜鉛精錬メーカーも高値を維持し、三井金、東邦鉛と
も
新値圏で推移した。27日に発表した「血液一滴だけで薬の副作用判明」という
装
置開発が材料視された島津製も年初来高値圏を維持した。前日に分割権利落ちの
住
友チタも新値圏を保った。スイスの電子部品メーカーへのTOB(株式公開買い
付
け)を断念し保有株の売却を発表したスミダが後場急騰。後場に今9月中間期の
連
結最終損益の黒字転換見通しを発表した菱重工も急騰、高値引けで年初来高値を
更
新した。他には、27日付で公募および売り出し価格を決定したリゾートトラや
、
石川島、オートセブンなどが値上がり率上位に浮上した。
半面、JALが6日続落、ANAが3日続落と空運株が軟調。業種別で唯一の
マ
イナスとなった。個別では、前日引け後に業績を下方修正したネットマークがス
トッ
プ安比例配分で上場来安値を更新。値下がり率トップ。今3月期中間期予想を利
益
ベースで下方修正したTOTOは安値圏でのもみ合いを余儀なくされた。UBS
証
がレーティングを「Buy2」から「ニュートラル2」に引き下げた富士ソフト
は
下げ幅を拡大した。他には、共立、フェイス、ハピネット、NEOMAX、イン
ボ
イスなどが値下がり率上位に名を連ねた。