=【 2005年9月27日 後場 】===================

■□■━━主な指標━━■□■
 ◎日経平均        13310.04(−82.59)
 ◎TOPIX        1376.70(−9.79)
 ◎東証一部出来高概算    34億6376万株



■□■━━市場の動き━━■□■
■主力株中心に利益確定売りが優勢、平均株価は実質小幅反落
                      =東京株式市場・27日後場


 27日後場の東京株式市場では、銀行株を中心に主力株に利益確定売りが先行

ジリ安の展開。平均株価は、前日終値比82円59銭安の1万3310円04銭

反落した。ただ、9月期配当の権利落ち分50円弱を考慮すると、実質は小幅反
落。
後場寄りは、前場終値を上回ってスタート。その後、値がさハイテク株の下げで

前場終値を下回ったが、鉄鋼、銀行株への買い継続で下値は限定的となった。

だ、「午後2時ごろに、大引けでの200億円の売りバスケット観測が流れたこ

から、銀行、鉄鋼株を含めた主力株全体にわたって利益確定売りが優勢となった

(中堅証券)と流れが変わりジリ安の展開。その後、安値圏でもみ合いう展開と
なっ
た。市場では、「連日買いが集中したことから当然の一服。先物もこの日はやや

動きの展開となった。バスケット売り観測から銀行株が止まったが、それまでは

銀短観期待から堅調に推移していた。短観が近づけは再度物色される可能性があ

う」(同)との声が出ている。東京外国為替市場では、1ドル=112円台後半

取引されている。東証1部の騰落銘柄数は値上がり428、値下がり1121。

高は34億6376万株と21日に続く歴代2位。売買代金は2兆5172億円

 保険株が業種別値下がり率トップ。三住海上、ミレアHDは安値引けで下げ幅

拡大、損保ジャパン、T&DHDも下げ幅を拡大した。原油先物価格の上昇を懸

して空運株が業種別値下がり率2位。JAL、ANAともに安値圏でもみ合い、

ALは安値引けとなた。東ガス、大ガスともさえず、ガス株が業種別値下がり3
位。
通信株も軟調継続で、NTT、NTTドコモ、ソフトバンクともに小安い水準で

み合った。3日続伸し前場に年初来高値を更新したKDDIも前日比プラスで引

たが伸び悩んだ。

 自動車株も軟調のままで、日産自、トヨタがそろって安値引け。前場小幅続伸

ホンダも伸び悩み小幅反落に転じた。主力ハイテク株もシャープが安値圏でもみ

い安値引け、富士通、日立も安値圏で推移と軟調な展開が続いた。中で、ソニー

小高い水準を維持した。銀行株も大手を中心に急速に伸び悩んだ。三菱東京は新

を切り上げた後、上げ幅を縮小。三井住友、みずほは下落に転じた。

 個別では、1800万株の公募増資を発表したトクヤマや、今9月中間期連結

利益が前年同期比54%減見通しと発表したニチイ学館、ゴールドマン証が「ア

トパフォーム」(買い)から「インライン」(中立)に引き下げた日本CMKな

が安値もみ合いを余儀なくされた。他には、アイネス、豊和工、テレパーク、日

管財、山水電などが値下がり率上位に名を連ねた。

 半面、鉄鋼株が業種別値上がり率トップを維持。ただ、利益確定売りに伸び悩
み。
出来高トップの住金、同3位の新日鉄とも新値を切り上げた後伸び悩み、神戸鋼

日新鋼、中山鋼、JFEなど軒並み伸び悩んだ。

 鉱業、石油株も利益確定売りに押された。帝石、新日石が新値切り上げた後、

び悩み。新日鉱HD、AOCHDは下落に転じた。

 個別では、村上ファンドの大量保有が判明した阪神が3日連続ストップ高、分

権利落ちの住友チタがストップ高比例配分。他には、共立、リョービ、アイダ、

周波などが値上がり上位に浮上した。