=【 2005年9月26日 後場 】===================

■□■━━主な指標━━■□■
 ◎日経平均        13392.63(+233.27)
 ◎TOPIX        1386.49(+30.27)
 ◎東証一部出来高概算    30億7907万株



■□■━━市場の動き━━■□■
■平均株価は233円高の1万3392円と大幅反発し、年初来高値更新
                      =東京株式市場・26日後場


 26日後場の東京株式市場では、先高観期待を背景にした根強い押し目買いに

指数先物主導の買いも加わり、上げ幅を拡大。平均株価は今年2番目の上げ幅と

る前週末比233円27銭高の1万3392円63銭と大幅反発し、21日の年

来高値1万3196円57銭を更新した。1万3300円台回復は01年6月8

以来の高水準。前場に1万3300円台を回復したことを受けた高値警戒感に加
え、
お昼休みのバスケット取引がやや売り決め優勢となったことから、後場寄りは利

確定売りが先行。一時、1万3300円台を割り込む場面も見られた。ただ、「

益確定売り先行の中でも、相場の柱である鉄鋼株は強く、また、銀行株もしっか

している。前週からの相場の流れは変わっていない」(準大手証券)と、先高観

根強く、売り一巡後は押し目買いが優勢となった。さらに、指数先物主導の買い

加わり、前場終値を回復した後は、上げ幅を拡大した。1万3300円台を回復

て引けたことから、市場では、「指数先物の買いスタンスは継続している。あす

平均株価は踏み上げもあり一段高となるのではないか。調整による1万3000

ラインへの戻りよりも、1万3500円到達の方が現実味が出てきた」(中堅証
券)
との声も出ている。東京外国為替市場では、1ドル=112円台半ばで取引され

いる。東証1部の騰落銘柄数は値上がり1388、値下がり212。出来高は3

億7907万株。売買代金は2兆5910億円。新高値銘柄数は442。

 鉄鋼株への買いは後場も継続し、業種別値上がり率で鉄鋼株がトップのまま。

来高首位の住金をはじめ、同2位の新日鉄や、JFEがそろって新値を切り上げ
た。
野村、三菱証が新高値を切り上げ、日興コーデ、大和証Gも堅調に推移するなど

券株も高く、業種別値上がり率で2位。トヨタが年初来高値を切り上げ、中期経

計画「日産180」での世界販売計画を達成した日産自も新値圏を維持するなど

動車株も高く、業種別値上がり率で3位に浮上した。銀行株物色も継続。三菱東
京、
UFJ、三井住友が年初来高値圏を維持するなど大手銀行株をはじめ、地銀株も

ほくほくが上場来高値を切り上げ、千葉興銀、横浜銀が年初来高値を切り上げ、

田銀、愛媛銀、東日本銀、岩手銀が年初来高値圏を維持した。伊藤忠、丸紅、三

物、住友商が新値を切り上げ、三菱商が高値引けで新高値となるなど商社株も買

れた。三井不、住友不が新値を切り上げ、菱地所が年初来高値を更新するなど不

産株も高く、大成建が年初来高値を切り上げ、大林組、清水建、鹿島が新高値を

新するなど建設株も買われた。松電産、シャープ、富士通などハイテク株もしっ

り。中で、世界で1万人の人員削減と今3月期連結最終損益の赤字見通しを公表

ソニーや、前場に連日の年初来安値を更新したエプソンはともに軟調なまま。

別では、グループ再々編が伝えられたNTTが新値圏を維持。ソフトバンクは軟
調
も、ヤフーは堅調を維持した。他には、豊和工、共立、トラスコ中山阪神、ト

カネツなどが値上がり率上位に浮上した。

 半面、原油価格続落を受け、鉱業が軟調継続。石油・石炭株は切り返し、昭シ

ルは新値を切り上げ、新日鉱HDは新値追いとなった。個別では、アイネス、富

クセス、日本管財、富山化、日清粉Gなどが値下がり率上位に名を連ねた。