=【 2005年9月30日 後場 】===================

■□■━━主な指標━━■□■
 ◎日経平均        13574.30(−42.94)
 ◎TOPIX        1412.28(−15.85)
 ◎東証一部出来高概算    30億4024万株



■□■━━市場の動き━━■□■
■利益確定売り継続、平均株価は42円安と3日ぶりに反落
                      =東京株式市場・30日後場


 30日後場の東京株式市場では、売買交錯にもみ合い商状が続き、引けにかけ

リ貧となった。週末と月末が重なった上、この間の上昇ピッチの速さに対する警

感から、利益確定売りが継続した。週明け10月3日の9月日銀企業短期経済観

調査の内容を見極めたいとの空気も手控えムードにつながった。なかで、鉄鋼、

行、自動車株中心に売られ、現物株指数の足を引っ張った。平均株価は終値で前

比42円94銭安の1万3574円30銭と3日ぶりに反落した。東京外国為替

場では、1ドル=113円台前半(前日終値は113円7銭)で取引されている

東証1部の騰落銘柄数は値上がり461、値下がり1111。出来高は30億4

24万株。売買代金は3兆414億円。

 UBS証がレーティングを「ニュートラル(中立)2」に引き下げた住金と神

鋼をはじめ、新日鉄、JFE、東製鉄、大和工、丸一管、大同特鋼、山陽特鋼な

鉄鋼株が利益確定売りに押され、ほぼ軒並み一段安となった。東証の業種別株価

数では、鉄鋼が値下がり率トップのまま。日軽金、三井金、東邦鉛、住友鉱、住

チタなどの非鉄金属株もジリ貧。みずほ、りそなHDなど大手銀行株の一角が次

安となり、十六銀、長野銀、名古屋銀、伊予銀、広島銀、京都銀、大分銀などの

銀株も軟調に推移した。三住海上日本興亜、ミレアHD、T&DHDなどの生

保株や、アイフル、リコーリス、イオンクレ、三洋信販などのノンバンク株も下

した。トヨタ、スズキ、ダイハツが下げ幅を拡大し、ホンダは安値圏で停滞する

ど自動車株も売り圧力が残った。ブリヂス、住友ゴム、浜ゴムなどのタイヤ株も

き続きさえない。メリル日本証が投資判断を「売り」に引き下げた三井物、三菱
商、
伊藤忠、丸紅などの商社株や、新日石、昭シェル、東燃ゼネ、AOCHDなどの

油株は一段安。石川島、三菱重工などの造船・重機株も売られた。個別では、東

地裁に民事再生手続き開始申し立ての勝村建がストップ安ウリ気配のまま。日本

財が一時ストップ安に売られ、値下がり率トップ。今3月期利益予想を下方修正

た住友林が主力の大証軟調に推移し、アイダ、トヨカネツなども安い。

 半面、日立が年初来高値を切り上げ、キヤノンは新値圏を保ったほか、アドバ

テス、東エレクが上値を追うなど主力ハイテク株の一角は堅調。電機株では、前

に一時ストップ高の東洋通は上げ幅を縮小したが、船井電は一時ストップ高に買

れ、日立国際は年初来高値を更新した。日興シティ証が目標株価を3950円に

き上げたHOYAは伸び悩んだが、シチズンが次第高となり、東精密はプラスに

じるなど一部精密株もしっかり。コスモ証が新規にレーティングを「A」(強気

とした水戸証は前場同様にストップ高後に上げ幅を縮小したが、ミズホイン証、

海東京は新値圏を保つなど証券株の一角もしっかり。飯野海が一時ストップ高

われ、川崎汽は年初来高値圏を維持するなど海運株の一角も堅調。ソフトバンク

マイナスに転じたが、ヤフーは新値圏を保った。個別では、短期資金流入の武藤

が一時ストップ高に買われ、値上がり率トップ。取組妙味の西友が新値取りに進
み、
コミュニティは上場来高値を更新。あと、ツルハ、松坂屋極東貿易なども高い