=【 2005年9月21日 後場 】===================

■□■━━主な指標━━■□■
 ◎日経平均        13196.57(+48.00)
 ◎TOPIX        1357.71(+5.18)
 ◎東証一部出来高概算    36億9898万株



■□■━━市場の動き━━■□■
■上げ幅縮小も、平均株価は48円高と続伸し新値追い
                      =東京株式市場・21日後場
 

21日後場の東京株式市場では、買い気継続に上げ幅を拡大し、一時、前日比

6円85銭高の1万3235円42銭まで買われたが、その後、指数先物に大口

りが出て上値を抑えた。中で、地銀、証券、保険など金融セクターが継続物色さ
れ、
現物株指数を下支えした。平均株価は終値で前日比48円高の1万3196円5

銭と続伸し新値追いとなった。市場では、「外国人投資家は基準地価の底入れ感

ら、不良債権が減少傾向にある地銀セクターを物色している。もちろん、メガバ

ク買いの手を緩めているわけではない。ただ、鉄鋼、不動産には益出しの動きが

ている。やや材料出尽くし感が漂っているだけに、この先1万3500円レベル

目指すには、10月の日銀短観でサプライズな内容が示される必要がありそうだ

(米国系証券)との声が聞かれた。東京外国為替市場では、1ドル=111円台

ば(前日終値は111円28銭)で取引されている。東証1部の騰落銘柄数は値

がり693、値下がり867。出来高は36億9898万株と前日に続き過去最

を更新した。売買代金は2兆6380億円とSQ(特別清算指数)算出日を除き

実質今年最高。新高値銘柄数も316と連日の高水準となった。

 一時ストップ高の愛知銀をはじめ、千葉興銀、九州親和、伊予銀などが新高値

切り上げるなど、地銀株が継続物色された。一方、三井住友、三菱東京UFJ

みずほ、りそなHDなど大手銀行株は年初来高値更新後に伸び悩んだ。大和証G

日興コーデ、野村など大手証券株や、損保ジャパン、ニッセイ同和、あいおい、

士火などの損保株は年初来高値をさらに更新した。住金、神戸鋼、JFEが年初

高値を引き上げるなど鉄鋼株の一角も引き締まった。前場一時ストップ高の三菱

は急速に伸び悩んだが、同和鉱、三井金、住軽金は新値圏を維持するなど非鉄株

一角がしっかり。ブリヂス、住友ゴムが新値を切り上げるなどタイヤ株も買われ
た。
住友倉、東洋倉、三井倉、郵船航空、近鉄エクスが次第高となるなど倉庫・運輸

連株も堅調。武田薬が新高値を切り上げ、アステラス薬や塩野義薬が底堅く推移

るなど薬品株も高い。富士通ファナックが年初来高値をさらに引き上げ、三菱

が新値圏で推移。TDK、京セラも一段高となるなど、主力ハイテク株の一角が

い進まれた。個別では、日興シティ証が目標株価を1500円に引き上げた丸文

今3月期業績予想の増額と増配を発表した日証金や、ベンチャー阪神などが高
い。

 半面、トヨタ、ホンダ、いすゞや、出来高トップの三菱自など自動車株の一角

軟調に推移した。大林組、飛島建、長谷工など建設株もさえない。貸借取引で申

停止措置がとられた佐田建は値下がり率トップ。紙パ株では王子紙、日本紙が小

く、三菱紙はマイナスに転じた。ソフトバンクは一段安、ヤフーも値を下げた。

別では、8月中間期と2月通期業績予想を下方修正したわらべやが安値圏で停滞
し、
値下がり率2位。ワタミ、GMO、Sサイエンス、明和産なども安い。