■━━━「鎧橋東詰」━━━■

「強い・・・STRONG TOKYO」

先週の対外及び対内証券売買契約等の状況が発表された。
対内株式は海外からの取得4兆2249億円に対し処分が3兆5382億円で、
差し引き6867億円の資本流入超。
対内中長期債は697億円の流入超。
対内短期債は2409億円の流出超。
対外株式は国内からの取得2956億円に対し、処分1911億円で、差し引き
1045億円の資本流出超。
対外中長期債は取得2兆4715億円に対し処分1兆7746億円で差し引き6
969億円の流出超。対外短期債は140億円の流入超。
無機質な数字に映るが、要は、外国人は日本株を買い越し、日本人は外国株を買
い越しているということ。
債券も外国債を買い越している。
隣の芝生が良く見えるのかも知れないが、余りにも灯台もと暗し。
どうして、自国市場に自信が持てないのか、依然として不可解である。

ところで人の動きを見れば、企業の活況度が見えるが、ゼネコンが中途採用を拡
大しているとの報道。
大林も鹿島も2ケタではあるが旺盛な採用。
バブル崩壊から脱却したことの証左である。
であるならば・・・人を採用しているゼネコンは買いとなる。

人ということでは、やはりトップも重要。
14日付け株式新聞1面で明確な目標を示している。
「10年後には、外食と介護事業でほぼ半分ずつの利益を稼ぐ計画。
売上高では、教育、環境、農業も合わせて2020年に1兆円企業になります。
そのときワタミは、夢に向かってそれを実現した、現在のホンダやソニーといっ
た企業のポジションにいるでしょう。」
この明確なビジネスモデルが好感され、株価は3日で2割も上昇している。

昼前に所用で銀座まで出向いたが、昼の銀座は、涼しい秋の風景。
最近は、夜は足を踏み入れていないのでわからないが、夜の銀座が活況になれば
、景気回復も本物である。
井沢元彦氏は指摘している。
「油は、経済に大きな革命をもたらした。
高価なロウソクに変わり、市中を照らすことが出来るようになったため、それま
では使われていなかった夜を消費の時間として再生した」。
その夜の消費の延長系が銀座。
ここに集まる人々は大変興味深い。
かつて「株価は銀座で作られた」こともあった。

指数はザラバの年初来高値を更新した。
昨日、白銅を買った人は、即転。トシン電気も同様。
投資家唐の電話も「何を買ったら良い?」ばかり。
バブルに少し近づいてきた感がある。
ある有名なトレーダーは言う。
「10時半過ぎくらいから、外人の猛烈なバスケット買い。改めて東京市場の強さ
が見直された。
引けの13000円もあり得るのではないか」。
あと1時間。あと指数で25ポイント。
本当に強い。

小泉氏は、国連総会出席のためトンボ帰りでNYへ。
日本復活の第一歩となれるかどうか。




■━━━《 SMALL POINT 》━━━■

ティアック――短期ゴールデンクロスが射程、目先上値を目指す展開

光ディスクドライブ等のPC周辺機器が主力のティアック<6803.T>の日足が5日

動平均線を支持線に下値を切り上げる動きを継続し、14日には120万株を超

出来高を伴って前日比3円高と上伸してきた。終値で25日移動平均線を抜い

おり、緩やかに上昇を続けている25日線に5日移動平均線が下から近付きつつ

る。約1カ月ぶりとなる5日線と25日線のゴールデンクロスが射程圏内に入っ

いることから、目先上値を目指す展開になりそうだ。今3月期連結業績は営業・

常損益で黒字に転換し、当期損益でも赤字幅縮小の見通しである。

○鉄鋼株が活況――「厚鋼板を来期も値上げ」報道を好感、再び相場のけん引役

大手鉄鋼株が活況。15日付毎日新聞住友金属工業<5405.T>の友野宏社長のイ

タビュー記事が掲載され、「国内造船向けの厚鋼板の価格を来期移行も値上げす

方針を明らかにした」と報じられたことで注目が集まった。住金が一時10円高

293円と買われたほか、新日本製鉄<5401.T>、神戸製鋼所<5406.T>、ジェイエ

イーホールディングス<5411.T>などがいずれも上昇。鉄鋼株は9月8日に発表し

中間業績見通しでいったん出尽くしとなり伸び悩んでいたが、市場では再び相場

けん引役になるとの声も聞かれた。

ワタミが急騰――「バイオマス応用の肥料製造」報道が着火

ワタミ<7522.T>が急騰し、東証1部値上り率ランキング上位に。14日付日経夕

紙上で「バイオマス技術を応用して従来市販品より3割安いコストで農業用有機

料の製造・販売事業に参入」という報道に市場が大きく反応した。会社側では「

事の内容はまだ目標程度で固まった計画ではない。外部に向かって販売する方向

考えているが、収益への影響は未定。ただ、これまで“化学”肥料ではなく“有
機”
肥料を生産するインセンティブが業界にはなかったが、これから政府も農業改革

本腰を入れてくれば、有機野菜、それを育てる有機肥料のマーケットは大きく広

るものと考えている」(社長室)としている。


トシン電機が連日の上場来高値更新――「株式新聞Weekly」9月5日号
注目銘柄

トシン電機<2761.Q>が一時前日比335円高の3200円まで買われ上場来高値

大幅に更新した。同社は首都圏1都4県で電気設備資材卸を展開。最高益更新を

続中。「トシンで安心」と題した14の特典付きプランを提供するなどユーザー

位のサービスに徹した姿勢が評価されている。「第1四半期は、電線、ケーブル
類、
建材類が大幅に伸びており、新規顧客獲得も順調に推移。業績結果に応じた機動

な配当での還元を継続する方向」(加藤社長)。大幅高からの更なる新値追いの

能性は高い。
なお同社株は、「株式新聞Weekly」9月5日号の注目銘柄。注目時株価は

655円。目標価格の3000円を一気にクリアした。