■━━━「茅場町交差点」━━━■

「油然」

「油断」どころか「油然」の時代となってきた。
「油然」とは、盛んにわきおこるさま。
使い方としては「雲が油然とわく」など。
商社は原油の増産に走り、石油会社はアメリカにガソリンを輸出するという。
隔世の感。
オイルショックに苦しんだ日本であるからこそ、原油高騰に対応できる。
オマーンが対日輸出を2割削減することから、原油の輸入価格上昇が見込まれる
が、それでも余裕の状態に見える。
サハリン2は4500億円の追加出資にゴーサインとなり、商社はそれこそ素材
産業となる。
まだまだ素材は日本にフォロー。

一方では、レアメタルが足りない。
日本精鉱はアンチモニーを再値上げし、信越化学はネオジウム磁石を値上げする

天然ゴムや鉄スクラップの市況も騰勢。
こちらは油然ではなく、それこそ稀少である。

足らないし、増えないのは土地ばかり。
21日の基準地価の発表が楽しみである。
今朝の外資系証券12社動向(観測)は3350万株売り/4740万株買い。
また、湧き出てきた。

・・・・・・今日の早見雄二郎氏銘柄はダイソー(4046)でした。
エイズ向け医薬原料キラル医薬中間体を今年12月から量産開始。
信用取組も好転、業績は順調ーーだそうです。

一方で、ある投資顧問から「ダイソー利食いしてください」とのメールも・・
・。
だからこそマーケットは成り立つ。
山水電気(6793)が不穏な動き。割り切りで。



■━━━《 BIG POINT 》━━━■

船井財産コンサルタンツ(8929)・・・富裕層ビジネスの中核、日本版プラ
イベートバンク

船井財産コンサルタンツが動意付いている。
昨年上場以来、矢継ぎ早に新展開を発表。
最近では、6日にスタンダードチャータード銀行と富裕層向け業務での提携を発
表。
13日には1対2の株式分割を発表(10月31日割当)。
同社は不動産を中心とした個人富裕層の財産対策と企業の再生を事業の柱とし、
「日本版プライベートバンクの実現」を掲げている。
東証2部から1部へと着実な進展を目指しており、業績の拡大も順調。
株価は、年初来高値を更新中で13日に181万円まで買われたあとの調整局面

本日付株式新聞1面特集「富裕層ビジネス」でも指摘されてるが「富裕層をター
ゲットにしたビジネスが注目されている」。
国税庁の「税務統計速報概要」によれば、2001年の相続財産の63.7%を
不動産が占めており、日本の富裕層の大半は土地所有者。
これを背景にした同社のビジネス展開には期待感が高まり、中期的には240万
円も視野に入る。
従来の高値圏である160万円台前半は仕込み局面と見る。