=【 2005年9月16日 後場 】===================

■□■━━主な指標━━■□■
 ◎日経平均        12958.68(−28.10)
 ◎TOPIX        1328.84(+1.55)
 ◎東証一部出来高概算    27億4877万株



■□■━━市場の動き━━■□■
■下げ幅縮小の流れも、平均株価は28円安と小反落
                      =東京株式市場・16日後場


16日後場の東京株式市場では、下げ幅縮小の流れとなった。利益確定売りが

続し、平均株価は午後零時37分に1万2888円74銭(前日比98円4銭安

まで下押したが、その後は押し目買い機運に傾き、切り返しに転じた。ただ、1

3000円を前にして高値警戒感も働き、引き戻しの動きは限定された。週末、

連休控えに加え、来週の米現地20日から開催されるFOMC(米連邦公開市場

員会)の結果を見極めたいとの空気も上値の重しとなった。市場では、「欧米機

投資家は鉄鋼、メガバンク買いに動いている。来週にFOMC(米連邦公開市場

員会)を控えるが、0.25%追加利上げは織り込み済み。仮に見送りとなれば

海外勢は買い上がる可能性が強い」(米国系証券)との声が聞かれた。平均株価

終値で前日比28円10銭安の1万2958円68銭と小反落。東京外国為替

では、1ドル=110円台半ば(前日終値は110円44銭)で取引されている

東証1部の騰落銘柄数は値上がり817、値下がり713。出来高は27億48

7万株。売買代金は2兆275億円。

 JPモルガン証が投資判断を「ニュートラル」(中立)に引き下げたTDKや

京セラ、アドバンテスが下押し、日立、富士通、松電産、シャープ、東エレクは

滞するなど主力ハイテク株が総じて軟調。なかで、金融事業の売却検討入りが伝

られたソニーは強含んだ。HOYA、トプコンニコンオリンパスなどの精密

も引き続きさえない。NY原油先物安を受け、石油資源、国際石開、帝石、ガス

などの資源開発株や、新日石、昭シェル、東燃ゼネ、新日鉱HDなどの石油株は

並み安い。なかで、AOCHDは昭シェルに対する第三者割当増資報道に関する

偽確認のため、午後2時13分から一時売買停止措置がとられた。三井不、住友
不、
ゴールドクレ、ゼファーなどの不動産株も軟調に推移。旭硝子、日電硝子、板硝

などのガラス株が安く、大証主力の任天堂や、バンプレス、バンダイなどその他

造株の一角も値を下げた。個別では、ポッカが軟調に推移し、値下がり率トップ

320万株公募増資発表のリゾートトラ、今3月期連結業績予想を下方修正した

井鉱山や、日東電、ミルボン、キヤノンFTなども安い。

 半面、三井住友、三菱東京UFJ、みずほが年初来高値をさらに更新するな

大手銀行株が買い進まれた。大和証G、日興コーデが新高値を切り上げ、野村、

菱証は上値を追うなど証券株も継続物色された。三住海上日本興亜、あいおい

年初来高値をさらに更新し、メリル日本証が新規に投資評価を「買い」とした富

火が新高値圏を維持するなど損保株も引き締まった。出来高トップの三菱自や、

すゞが年初来高値をさらに更新し、トヨタ、日産自は新値圏を保つなど自動車株

堅調。住金が新高値を切り上げ、大同特鋼も新値取りに進んだほか、新日鉄、日

鋼は下げ渋るなど鉄鋼株も買い直された。商船三井、郵船が新高値圏を維持し、

崎汽、明治海は底堅く推移するなど海運株も継続物色された。三菱線が新値追い

値上がり率トップとなり、ニッケル製錬増強が伝えられた住友鉱や、住友チタ、

菱マも年初来高値圏で推移するなど非鉄金属株の一角は高い。個別では、9月中

期、3月通期業績予想を上方修正した矢作建、バイオマス応用の肥料製造報道が

き続き材料視されたワタミや、洋エンジ、国際航業が上昇。民放5社と番組コン

ツ提供で最終調整が伝えられたソフトバンクは一段高。